「共有サーバー」とは?初心者が失敗しない選び方と表示速度のリスクを解説
「サイトの表示が遅いのは、安い共有サーバーを使っているからだ」 ネットで調べるとよく見かける言葉ですが、そもそも「共有」がどういう状態なのか、具体的にイメージできていますか?
この記事では、専門用語をなるべく省きながら、共有サーバーの仕組みと「なぜ遅くなるのか」、そして初心者でも失敗しないサーバー選びの基準を解説します。
あなたのサイトの「住居環境」はどうなっていますか?
インターネット上にサイトを公開するには、データを置いておくための「サーバー(土地や建物)」が必要です。選んだプランによって、あなたのサイトの住環境が決まります。
共有サーバーとは、一つの大きなマンション(実サーバー)に、何百ものサイト(住人)が一緒に入居している状態です。マンションの水道や電気(CPUやメモリといった処理能力)をみんなで分け合って使うため、1人あたりの家賃(月額料金)を安く抑えられる仕組みです。
これから初めてサイトを作るなら、一番手軽に始められる共有サーバーは間違いなく最初の選択肢になります。
「共有サーバーだから遅い」は半分本当で、半分嘘
平常時は、共有サーバーでもまったく問題ありません。サイトはサクサク動きますし、「安くて便利だな」と感じるはずです。
しかし、同じマンションの住人が「急に大規模なパーティーを始めた(アクセスが急増した)」時に問題が起きます。
誰かのサイトがテレビで紹介されたり、SNSでバズったりして水道や電気(サーバーの処理能力)を大量に使い始めると、マンション全体の動きが鈍くなります。結果として、何もしていないあなたのサイトまで表示が遅くなってしまうのです。これが、共有サーバーの速度が安定しない一番の原因です。自分のせいではなく、「隣人トラブル」に巻き込まれている状態ですね。
もし、企業の大切な公式サイトや、絶対に注文を逃したくないECサイトを運営するなら、専用の一戸建て(VPSなど)への引っ越しが必要になってきます。
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同じ共有サーバーでも「安かろう悪かろう」には注意
ここで知っておいてほしいのは、「共有サーバーならどれを選んでも同じ」ではないということです。
利益重視の質の悪いサーバー会社は、一つのマンションに限界まで人を詰め込み、各部屋の電気の使用量上限(リソースの制限)も設けていません。当然、常に誰かの影響を受けてサイトが重くなります。
優良なサーバー会社は、1人あたりの使用量に上限を設け、隣の部屋のトラブルがこちらに及ばないように「リソースの隔離」をしっかり行っています。さらに、SSDという高速なデータ保存装置を採用していたり、CDNという画像などを素早く届ける仕組みを取り入れていたりします。
料金の安さだけでなく、こうした「安定させるための工夫」がされているかどうかが、後悔しないサーバー選びの重要な分かれ道になります。
共有サーバーは、どんなサイトに向いている?
すべての人が、高い専用サーバーを借りる必要はありません。 立ち上げたばかりのブログ、個人のポートフォリオ、地域の小さな企業サイトなど、まだそれほどアクセスが多くない段階であれば、共有サーバーの処理能力で十分にお釣りがきます。
サイトからの収入が本格化してきたり、毎月数万人が訪れるようになってから上位プランを検討すれば、コストの無駄がありません。
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共有サーバーを選ぶこと自体は間違っていません。「質の悪い共有サーバー」を選んでしまうのが問題なのです。
これからサイトを始めるなら、まずは実績があり、システムが安定している共有サーバーから小さくスタートしてみてください。サイトが育ってから環境をアップデートしていくのが、一番手堅い運営方法です。